んじ (感嘆詞) – 沖縄の心(しまぬくくる) 「うちなーぐち・ウチナーグチ・島言葉・沖縄方言」の紹介


[そう?そうなの?]

んじ=そう?そうなの?何か腑に落ちないことを確認するときに発する言葉で、本当かなぁ、ちょっと嘘くさいんだけど、と思うとき、そうなのかと真意を確かめる時に、問いかける“うちなーぐち”(沖縄方言)です。

「うんじ」ではなく「んじ」です。
たった二文字で・・・その話どうなの?どうなっているの?・・・と問うことができる“うちなーぐち”で、さらりと発する「んじ」なら、軽い問いかけになりますが、逆に、ずっしりと重々しく「んじ」と言われた時には、怒り爆発寸前という感じの問いかけになります。

また、人から何か質問されて、分からないときに隣の人に「振る」ときにもよく使います。
目上の人に尋ねるとき(敬語)は、
「んじさい」 (男言葉)
「んじたい」 (女言葉)
と、“さい”“たい”をつけます。

◇例文

んじ、あん・やてぃー
[そう?、そうだったなぁ]

んじ、あんやみ
[そうか、そうなのか?]

んじ、やーがる・しー
[そうか、おまえがしんだろう]

んじ、あたとーみ
[そうか、あたっているか?]

んじ、ふんとー・なー、ゆくしむにー・あらに
[そうか、本当か? うそじゃないよな?]
ふんとー=本当
ゆくしむにー=うそ

◇メモ

沖縄牛乳パック 946ml[そう?そうなの?]という沖縄のちょっとした“こぼれ話”・・・。
牛乳パックの容量が、通常(全国)だと、1リットル=1000mlなのですが、沖縄では「946ml」になっています。“うちなーんちゅ”自身でも、「946ml」が全国的に普通だと思っている人も多いのですねぇ~。1パック同じ値段なら、沖縄が損している気もします・・・。

沖縄で、「946ml」が普通に当たり前なのかは、アメリカ統治時代に初めて牛乳工場がつくられた際に、機械や紙パックなどのサイズが全て米国規格になっていたわけです。その単位が「ガロン」で、ガソリンなどの単位で使われています。1ガロン=3758ml。

沖縄の本土復帰のとき、日本の「1リットル」にあわせようとした結果、1リットルもっとも近い「クゥォーターガロン(1/4ガロン)=946ml」で製造・販売するようになりました。それが今でも、当時と変わらず946mlのままになっているという訳です。なお、本土でいう500mlのサイズは、946mlの半分の「473ml」となっていますよ。

牛乳パック等が「946ml」なのは、米国統治の名残として残っているわけですねぇ。ただ、沖縄のガソリン価格は、1リットル***円となっていますから、「ガロン」は使われていません。