あちねー

[商売、商い]

商売品物を売る職業のことで、うたい・こーたい[売ったり買ったりする]しての仕事です。
“うちなーぐち”(沖縄方言)には、「ゆらり・あちねー」という表現があり、直訳すると[なまける商い]ですが、真意は、世間話などのゆんたく[おしゃべり]をしながら話し込んでいるうちに商談が成立するものだよという教えなんです。沖縄の伝統的考えを表しているような気がします。せっかちになるより、ゆったりかまえて商売せよということです。
ゆらりゆん=なまける。むだに時を過ごす。道草を食う。

◇関連語

あちねー・すん play
[商売をする]

あちねー・むん
[商品]

あちねー・さー play
[商売人]
「あちねーんちゅ」ともいう。

あちねー・じょーじ
[あきない上手、商売上手]

◇例文

あぬっちょー、あちねー・じょーじ・やたん play
[あの人は、商売上手だったよ]

あれー、ぬー・しみてぃん、あちねー・じょーじ・あらん play
[あれ(彼)は何をさせても、商売が下手だ]

くまんかい、うちきてーしぇー、あちねーむん・やくとぅ、さーてー・ならんどー play
[ここに置いているのは商売物だから、手をふれてはいけないよ]

◇うちなーぐち・沖縄方言・手動連続再生

うちなーぐち・ウチナーグチ・沖縄方言・手動連続再生

◇メモ

中継貿易沖縄には観光以外の地場産業がなく、“うちなーんちゅ”は商売が下手とイメージがありますが、実は琉球王朝時代には、東シナ海の地の利を生かして中継貿易で大きな役割を果たしていました。15世紀に万国津梁(ばんこくしんりょう=世界の架け橋)の黄金時代を迎え、東南アジアや中国大陸(明)との琉球大交易によって繁栄を謳歌していたのです。

現在、沖縄がアジアの物流拠点とする「ハブ事業」を模索中ですが、うまく軌道にのるといいですね!