実・入らー、首・折りり – 沖縄の心(しまぬくくる) 「うちなーぐち・ウチナーグチ・島言葉・沖縄方言」の紹介


みー・いらー、くび・うーりり

実・入らー、首・折りり

[実が入れば、首を折れよ]

実・入らー、首・折りり偉くなるほど頭を下げて、決して威張らってはいけない、謙遜せよという“くがに・くとぅば”(黄金言葉)です。

実・ぬ・入らー、首・折ーりり
(みー・ぬ・いらー、くび・うーりり)
とも言います。

実がつくほど、稲穂が頭を下げるように、人間も実力がついて、偉くなるほど頭を下げ謙遜せよ、けっして威張ってはいけない。という教えです。

少しスポーツが得意であったり、勉強ができたり、偉くなったからといって、威張って傲慢な態度をとるような“お偉いさん”ほど、嫌われるものはないです。
真の実力と人格が備わっていれば、世の中には上がいくらでもいることを知るようになり、おのずと態度も謙虚になっていくものであり、また、そうでなくてはならないものでしょう。

いばやー・んかい、ならんけーよー
[威張っている人には、なってはいけないよ]
いばやー=威張っている者

ちゃー・どぅがってぃー、さんけーよー
[いつも自分勝手に、してはいけないよ]

いつでも、自分のことは謙虚に、そして相手を立てることのできる人は、どこでも尊敬されますよね!

◇類義語・ことわざ・言い回し

実るほど頭を垂れる稲穂かな

実る稲田は頭を垂れる

米は実が入れば俯く(うつむく)、人間は実が入れば仰向く(あおむく)

人間は実が入れば仰向く(あおむく)、菩薩は実が入れば俯く(うつむく)

下がるほど人の見上げる藤の花

謙虚は権力とか他人に対してではなくて、
自分自身に対してこそ、そうあらねばならない。  by岡本太郎

美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、
謙虚さは「エレガント」である。  byココ・シャネル

◇メモ

14の兆候 チェックリスト『謙虚さがなくなる14の兆候』

1 時間に遅れだす。
2 約束を自分の方から破りだす。
3 挨拶が雑になりだす。
4 他人の批判や会社の批判をしだす。
5 すぐに怒りだす(寛容さがなくなる)。
6 他人の話を上調子で聞き出す。
7 仕事に自信が出てきて、勉強しなくなる。
8 ものごとの対応が緩慢になる。
9 理論派になりだす(屁理屈を言う)。
10 打算的になりだす(損得勘定がしみつく)。
11 自分が偉く思えて、他人がバカに見えてくる。
12 目下の人に対して、ぞんざいになる。
13 言い訳が多くなる。
14「ありがとうございます」という言葉が少なくなる
(感謝の気持ちがなくなる)。

ある経営者の方が書いたものらしいです。
身の引き締まる項目がありますねぇ。
時々チェックして、自分のための戒めにしてみたいと思います。