だー (感嘆詞) – 沖縄の心(しまぬくくる) 「うちなーぐち・ウチナーグチ・島言葉・沖縄方言」の紹介


[ねぇ、どれ、おい]

だー=ねぇ、どれ、おい、で物を尋ねたり、請求したりするときに発する“うちなーぐち”(沖縄方言)です。
うちなーんちゅが、無意識で乱用している「だー」で、日本語として無理に訳す必要がないという気もします。“うちなーぐち”を話せない子供でも、「だー」は使っていますから、言葉は感染していくんですね。

手を出して「だー」というだけで、その場の状況により、[見せて、貸して、ちょうだい]の意味になります。

◇やまとぅぐち的例文

だー、あの話、どうなった?
だー、それ、とって
だー、もってきて
だー、ちょうだい
だーだー、みせてー

◇例文

だー、くまんかい・くーわ play
[さぁ、こっちにおいで]
言い方によって、叱られるのか、小遣いでもくれるのか、あるいは・・・

だー、しーぶん・や play
[おい、おまけは?]
しーぶん=おまけ

だー、くわっちー・すさやー play
[どれ、食べてみよう]

だー、わんにんかい・まかちょーけー play
[どれ、俺に任せておけ!]

だー、わんにんかいん・みしれー play
[どれ、僕にも見せろよ]
わん=私、僕

だー、みしち・きみそーれー play
[ねぇ、見せて下さい](敬語)

だー、たーん、うぅらに play
[どれ、誰もいないの?]
うぅん=いる、おる

だー、ねーらん・さに play
[ほらみろ、ないじゃないか?]
ねーらん=無い

だー、ねーらん・なとーせー play
[ほらみろ、なくなっちゃったよ]

だー、まー、とぅめーてぃん・ねーらん play
[どれ、どこを探してもないよ]
とぅめーいん=拾う、探す、(妻を)めとる

◇うちなーぐち・沖縄方言・手動連続再生

うちなーぐち・ウチナーグチ・沖縄方言・手動連続再生

◇メモ

だーる「だーる」というのも、よく使う“うちなーぐち”(沖縄方言)です。
・相手の話に対して同感・納得した時は
「だーるよねー」 [そうだよねー]
「だーる、だーる」 [そうだよ、そうだよ]
「だーるやー」 [そうだね]
ふと思い出した時は
「あ、だーる、そういえばさー・・・」 [あ、そうだ、そういえばさー・・・]
確認するときは
「だーるばー?」
 [そうなの?]