しちぐゎち(旧盆)と旧暦 – 沖縄の心(しまぬくくる) 「うちなーぐち・ウチナーグチ・島言葉・沖縄方言」の紹介


旧盆 沖縄の最重要な行事

旧盆今日(2012/08/30)から、沖縄ではお盆入りウークイ)に入ります。

沖縄の旧盆(しちぐゎち)とは、旧暦の7月13日~15日の3日間のことで、それぞれの家に先祖様が戻ってきて子孫や家族と共に過ごす祖先供養の行事で、沖縄での最重要行事になります。

全国的なお盆は、新暦での8月15日となっていますが、本来のお盆というのは、沖縄のように旧暦7月15日に行われていたようです。現在のようになったのは、明治6年(1873年)のグレゴリオ暦(新暦)採用によって、新暦8月15日(月遅れの盆)でお盆を行う地域が多くなっていきました(新暦の7月15日で行われる地域もあり)。
では、なぜ沖縄・奄美だけ、昔ながらの旧暦7月15日で行われるのか、今回、いろいろ調べてみて推測してみました。歴史的な要因が強いのではないかと・・・・・・

1871(明治4)年 廃藩置県 中央集権体制への行政改革
1872(明治5)年 第一次琉球処分 琉球王国から琉球藩へ
1873(明治6)年 グレゴリオ暦採用 太陰太陽暦から太陽暦へ
1879(明治12)年 第二次琉球処分 琉球藩から沖縄県へ

テンペスト - 琉球処分このように明治政府により、琉球王国から琉球藩へと変えられた翌年に、今までの暦からいきなり新暦に変わります。と急に言われても風習を変えることはなかなかできなかった。あるいは、感情的に変える気もなく、ささやかな抵抗だったのでは・・・と思うのです。(歴史的・学術的根拠はまったくありません、あくまでも推測です。)