12月 11 2012
じん
[お金、銭、貨幣]
お金のことで、銭が音便変化して「じん」になったようです。「じんむち」で金持ちの意味になり、“新・うちなーぐち”(沖縄方言)では、「じん・むっちゃー」ともいいますね。
◇関連語
くーじん・ぐゎー
[小金、わずかな金、小銭]
あかじん、あかじなー
[銅銭 → 今では十円のことをさす]
お金のうちに入らない程度の小銭の意味合いで使われる
じん・ぶくるー
[銭の袋 → 財布、巾着]
昔ですから、今みたいに立派な財布ではなく、白い布を巾着にしたような袋だったそうです。
じん・くぃやー
[金をまき散らす者、やたらに銭をくれる者]
いわゆる、金羽振りがよい者のこと
じん・てーさー
[浪費する者、無駄遣いをする者]
じん・ぐとぅ
[お金の事]
金銭問題に発展するおそれのあることなどにいう
◇例文
わんねー、じん・ねーらんどー
[俺は、お金ないよ → 持っていないよ]
ありんかい、じん、むたさらんどー
[あれ(彼)には、お金持たせられない]
くぬ・ゆめー、じんてーさー・る・やる
[この嫁は、浪費家だよ]
◇うちなーぐち・沖縄方言・手動連続再生
◇メモ
“なつかシーサー”世代(40代)では、「じん」と“うちなーぐち”(沖縄方言)を使うのは、なんとなく中学時代の不良達とのイメージがあります。あの頃・・・那覇の街に行って不良達に呼び止められ、「えー、いったー、じん・持っちょーみ? だー、ジャンプしてみ?」[おい、おまえらお金持ってるか?それじゃあ、跳んでみろ]と言われた。・・・という噂をたびたび聞いたものである。不良達はカツアゲのことを「じん・かめ~」といっていた。21世紀になっても、この噂はあるのだろうか・・・。