にんじのー、ふぃらぬ・くだい・ぬぶい
[人間は、坂の下り上り]
人の一生は、坂を下ったり上がったりするようなものだから絶えず努力しなさいよという“くがに・くとぅば”(黄金言葉)です。長い人生では、今は絶好調であっても、いつかは衰退する時期がやってくるし、今はどん底であっても、じっと耐えていればまた上昇するチャンスが巡ってくるものです。落ち込んでいる人を励ましたり、逆に今成功して天狗になっている人を戒める場合に使います。
うちなーぐちでは“坂”のことを「ふぃら」とか「ひら」といいます。
この黄金言葉が「上り、下り」ではなく、「くだい、ぬぶい」と下りを先にしているのは、落ち目になるときの心構えが必要であるということを言っているのでしょう。
また、上り坂も下り坂も考えてみれば、一つの「同じ坂」です。「坂」を違った方向で見ているだけなのです。自分の立ち位置を、好意的に楽観的にとらえるか、悪意的に悲観的にとらえるかで、上り坂か下り坂か。今ある自分の向く方向で決まってきます。
七つ転んで 八つで起き
三歩進めば 二歩下がれ
泣きたい時は 泣けばいい
涙があるから 笑いもあるさ
夢に…夢に
夢に向かって 歩きたい
のぼり下りの 人生坂
-演歌 「人生坂」 作詞:歌川二三子-
◇メモ
人生には三つの坂があります。
上り坂、下り坂、まさか!
人生の道のりは平坦ばかりではなく、時には上り坂があり、下り坂もあります。
もう一つの坂が「まさか」という“さか”です。
人生で起こりうる事柄は、良いことも悪いことも「まさか」と思うことを前向きにとらえて、失敗や病気なども必要な糧であり、人生上の教訓だととらえれば、どれもありがたいプラス思考の坂になります。大切なことは自重して、一歩一歩踏みしめていくことでしょう。
さらに四つ目の坂「まっさかさま」という、転げ落ちていくことだけは避けたいところです。
◇類義語・ことわざ・言い回し
栄枯盛衰 (えいこせいすい)
盛者必衰 (じょうしゃひっすい)
興亡盛衰 (こうぼうせいすい)
人生山あり谷あり
苦あれば楽あり、楽あれば苦あり
憂えあれば喜びあり
苦あれば楽あり
苦は楽の種
苦楽は生涯の道連れ
人生は寄せては返す波の如く
◇メモ
栄ー衰いや、夏とぅ冬心 (さけー・うとぅるい・や、なち・とぅ・ふゆぐくる)
[栄え衰えは、夏と冬心]
人間は、坂ぬ下い上い (にんじのー、ふぃらぬ・くだい・ぬぶい)と似た“くがに・くとぅば”(黄金言葉)で、移ろいゆく栄えと衰えを夏から冬へ変わる季節に例えています。
栄えや衰えは、夏から冬へと変わる季節のように無常のものであるという教えで、いつまでも今の状態が続くことはないというです。
3月 27 2020
人間は、坂ぬ下い上い – 沖縄の心(しまぬくくる) 「うちなーぐち・ウチナーグチ・島言葉・沖縄方言」の紹介
にんじのー、ふぃらぬ・くだい・ぬぶい
[人間は、坂の下り上り]
人の一生は、坂を下ったり上がったりするようなものだから絶えず努力しなさいよという“くがに・くとぅば”(黄金言葉)です。長い人生では、今は絶好調であっても、いつかは衰退する時期がやってくるし、今はどん底であっても、じっと耐えていればまた上昇するチャンスが巡ってくるものです。落ち込んでいる人を励ましたり、逆に今成功して天狗になっている人を戒める場合に使います。
うちなーぐちでは“坂”のことを「ふぃら」とか「ひら」といいます。
この黄金言葉が「上り、下り」ではなく、「くだい、ぬぶい」と下りを先にしているのは、落ち目になるときの心構えが必要であるということを言っているのでしょう。
また、上り坂も下り坂も考えてみれば、一つの「同じ坂」です。「坂」を違った方向で見ているだけなのです。自分の立ち位置を、好意的に楽観的にとらえるか、悪意的に悲観的にとらえるかで、上り坂か下り坂か。今ある自分の向く方向で決まってきます。
七つ転んで 八つで起き
三歩進めば 二歩下がれ
泣きたい時は 泣けばいい
涙があるから 笑いもあるさ
夢に…夢に
夢に向かって 歩きたい
のぼり下りの 人生坂
-演歌 「人生坂」 作詞:歌川二三子-
紺碧 泡盛古酒
◇メモ
人生には三つの坂があります。
上り坂、下り坂、まさか!
人生の道のりは平坦ばかりではなく、時には上り坂があり、下り坂もあります。
もう一つの坂が「まさか」という“さか”です。
人生で起こりうる事柄は、良いことも悪いことも「まさか」と思うことを前向きにとらえて、失敗や病気なども必要な糧であり、人生上の教訓だととらえれば、どれもありがたいプラス思考の坂になります。大切なことは自重して、一歩一歩踏みしめていくことでしょう。
さらに四つ目の坂「まっさかさま」という、転げ落ちていくことだけは避けたいところです。
◇類義語・ことわざ・言い回し
栄枯盛衰 (えいこせいすい)
盛者必衰 (じょうしゃひっすい)
興亡盛衰 (こうぼうせいすい)
人生山あり谷あり
苦あれば楽あり、楽あれば苦あり
憂えあれば喜びあり
苦あれば楽あり
苦は楽の種
苦楽は生涯の道連れ
人生は寄せては返す波の如く
シーサー
◇メモ
栄ー衰いや、夏とぅ冬心 (さけー・うとぅるい・や、なち・とぅ・ふゆぐくる)
[栄え衰えは、夏と冬心]
人間は、坂ぬ下い上い (にんじのー、ふぃらぬ・くだい・ぬぶい)と似た“くがに・くとぅば”(黄金言葉)で、移ろいゆく栄えと衰えを夏から冬へ変わる季節に例えています。
栄えや衰えは、夏から冬へと変わる季節のように無常のものであるという教えで、いつまでも今の状態が続くことはないというです。
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