あわてぃーる中、落てぃ着き – 沖縄の心(しまぬくくる) 「うちなーぐち・ウチナーグチ・島言葉・沖縄方言」の紹介


あわてぃーる・なーか、うてぃちき

あわてぃーる中、落てぃ着き

[急ぐなか、落ち着け]

あわてぃーる中、落てぃ着き早くしなければとあせってパタナイパタナイやったところで、必ずしもよい結果が得られる限りません。あまり焦ると、かえって失敗しやすいのも、焦って冷静さが欠けるからです。急いでいるときこそ、落ち着いて冷静に対処せよという教えの“くがに・くとぅば”(黄金言葉)です。
突然の事態にぶつかっても、「急ぐ時は、落ち着け」という言葉を唱えると、冷静な思考と行動ができるかもしれません。

同じ“くがに・くとぅば”(黄金言葉)として、
あわてぃーる中、よんなー
という言い方もあります。「よんなー」は、ゆっくり、という意味です。
沖縄の交通安全標語として、「あわてぃーるなか、よんなーどー!」というのもあります。

日本語の「慌てる・あわてる」は、突然のことで、ふだんの落ち着きを失う。うろたえる。狼狽(ろうばい)する。という意味ですが、うちなーぐちの「あわてぃゆん」急ぐ という意味で使われます。
うちなーんちゅが「あわてぃれー」と言ったら、「急げ」の意味です。「あらてぃらんけー」と言えば、急ぐな です。

◇類義語・ことわざ・言い回し

「急がば回れ」

「近道は遠道」

「回るは近道」

「急いては事を仕損じる」

「慌てる乞食は貰いが少ない」

「速(すみやか)ならんことを欲すれば則ち達せず」 by論語

「あわてない、あわてない、ひと休み、ひと休み」 byアニメ「一休さん」

◇メモ

よんなー よんなー沖縄で慌てることで多いのが、交通渋滞
車社会で車が多いので、那覇近郊はほぼ渋滞に巻き込まれますし、雨の日になると最悪です。全く進まない状況に遭遇することもあります。
焦ってイラッとすれば、交通事故になるリスクが高まります。

よんな~、よんな~ [ゆっくり、ゆっくり]の気持ちで運転するには、時間に余裕をもって家を出る。当たり前ですが、渋滞の対策としては最良なのでは無いでしょうか?心に余裕をもって安全運転をゆたしく・うにげーさびら。