くぬっちゅ/くぬひゃー

[この人、こいつ](人称代名詞/三人称 3)

くぬっちゅ/くぬひゃー「くぬ/うぬ/あぬ」[この、その、あの]は“うちなーぐち”(沖縄方言)の指示代名詞ですが、その言葉を使って「人」を表す表現があります。
△△+ちゅ   :敬いを表していて、目上に対しての言い方
△△+ひゃー :罵った、バカにした言い方
一方は【敬い】を、一方は【バカ】にした表現なので、間違わないでくださいね。
「△△+ちゅ」は大人が使い、「△△+ひゃー」は中高生の時期に友達に対して使う感じですね。
また、「△△+ひゃー」は女性が使うことはほぼないです。

くぬっちゅ play [この人] 「くぬっちょー」ともいう
うぬっちゅ [その人]
あぬっちゅ [あの人]
くぬひゃー play [こいつ、この野郎]
うぬひゃー [そいつ、その野郎]
あぬひゃー [あいつ、あの野郎]

「いゃー・ひゃー」は、2人称での[この野郎]になります。
また、男と女を区別する表現としては、次のような言い方もあります。

あぬ・いきが play [彼、あの男]
あぬ・いなぐ [彼女、あの女]

◇例文

くぬっちゅ・とぅ、まじゅん・やれー、ぬーぬ・しわん・ねーん play
[この人と一緒なら、何の心配もいらない]
まじゅん=一緒
しわ=心配

くぬっちょー、したたか、ゆんたかー・やいびーん play
[この人は、とてもおしゃべりです]

うぬっちゅ・や、まっとーばー・やいびーん play
[その人は、正直者です]

あぬっちゅ、いーっちゅ・やんよー play
[あの人は、いい人ですよ]

くぬひゃー、なちぶさー・やたん play
[こいつは、泣き虫だった]

うぬひゃー・や、たっくるしぇー play
[そいつは、叩き殺せ]
怖い表現ですが、単に「やっつけろ」「こらしめろ」の意味で、泣かす程度のことです。

あぬひゃー・や、いっぺー・うーまくー・やたん play
[あいつは、とてもいたずらっ子だった]

◇うちなーぐち・沖縄方言・手動連続再生

うちなーぐち・ウチナーグチ・沖縄方言・手動連続再生

◇メモ

冷たいそのほかの「△△ひゃー」という“うちなーぐち”(沖縄方言)です(画像とは関係なしw)。
ありひゃー
[驚く光景を見ている人が、驚いたことに発する言葉]
えーひゃー
[なんてことするんだ!というときに発する言葉]
とーひゃー
[驚き、喜び、当惑したときに発する言葉]

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くま/うま/あま

[こちら、そちら、あちら](人称代名詞/三人称 2)

くま/うま/あま「くり/うり/あり」の敬語になります。「い行」 → 「あ行」へ繰り上がって、敬語になったと思えば、少しは覚えやすいでしょうか・・・。

敬語といっても、あまり親しくないような関係で使いますので、がちがちの敬語とは違い第三者を表す“うちなーぐち”(沖縄方言)として、よく使われます。

◇関連語

くま play [こちらの方] 近称[こちら]
うま [そちらの方] 中称[そちら]
あま [あちらの方] 遠称[あちら]

また、「伸ばす」と「△△+や」の融合した形で、[△△は]となり、「くれー/うれー/あれー」の敬語になります。

くまー play [こちらの方は] 近称[こちらは]
うまー [そちらの方は] 中称[そちらは]
あまー [あちらの方は] 遠称[あちらは]

さらに丁寧な言い方で、

くがた play [こちらの方] 近称[こちら]
うがた [そちらの方] 中称[そちら]
あがた [あちらの方] 遠称[あちら]

となります。日本語訳は同じになっていますが、「○○+方(かた)」となっていますから、方向を指し示しながらの話し方になる感じですね。

◇例文

いなぐぬ・うやや、くま・やいびーん play
[お母さんは、こちらです]
いなぐ=女
うや=親

うまぬ・やーにんじゅー、むる・でぃきやー・どー play
[そちらの家族は、全員優秀だよ]
やーにんじゅー=家族、家族の人
むる=全部、全員
でぃきやー=優秀な人、かしこい人

あまぬ・ちゃくし、はたらちゃー・やいびーん play
[あそこの長男は、働き者ですよ]

くまー、たー・やみしぇーびがやー play
[こちらの方はどなたでいらっしゃいますか?]

うまー、えーきんちゅ・やん play
[そちらの方は、お金持ちです]
うぇーきんちゅ=お金持ち、財産家

あまー、さち・なとーんびーん play
[あちらが、先になっています]
さち=先

◇うちなーぐち・沖縄方言・手動連続再生

うちなーぐち・ウチナーグチ・沖縄方言・手動連続再生

◇メモ

宮古馬うちなーぐち知らない人が、「くま/うま/あま」と聞くと、
・猛獣の熊(くま)
・走る馬(うま)
・女性の尼(あま)海女(あま)
を思い浮かべるでしょうね。

ここで、沖縄の馬の豆知識を~
沖縄で「馬」というと、与那国馬宮古馬になります。昔は丈夫で性格も良い農耕馬として活躍していたそうですが、戦後の機械化によりどちらも絶滅寸前の危機にさらされています。与那国馬や宮古馬の2種類は、日本全部で8種類しかいない在来馬に含まれていて、さらに宮古馬は沖縄県の天然記念物(1991年)に指定されています。“うちなーぐち”(沖縄方言)と同じように保存に努められている方々がいらっしゃるんですね。

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くり/うり/あり

[この人、その人、あの人、彼、彼女](人称代名詞/三人称 1)

くり/うり/ありこれらは、もともとは、指示代名詞(事物・場所・方角などを指し示すもの)ですが、“うちなーぐち”(沖縄方言)では、「人」を指す時にも使います。

英語の三人称では、He,Sheで彼、彼女となりますが、“うちなーぐち”では男女の区別もなく、指示代名詞と全く同じなので、[彼、彼女]と訳す(?)のは、ちょっと違和感がありますので、[この人(こいつ)、その人(そいつ)、あの人(あいつ)]のほうが、ぴったりします。

◇関連語

【単数】

くり play [この人(こいつ)] 近称 [これ]
うり [その人(そいつ)] 中称 [それ]
あり [あの人(あいつ)] 遠称 [あれ]

【複数】

くったー play [この人たち(こいつら)] 近称 [これら]
うったー [その人たち(そいつら)] 中称 [それら]
あったー [あの人たち(あいつら)] 遠称 [あれら]

同等か年下の人に使いますが、特に軽蔑の意味はありません。
また、「△△」+助詞「や」が融合して、伸ばす言い方になり、[△△は]となります。

くれー play [この人は(こいつは)] ← くり + や
うれー [その人は(そいつは)] ← うり + や
あれー [あの人は(あいつは)] ← あり + や

◇例文

くりんかい、しみれー play
[こいつ(彼)に、させろ]

うりがー、ならん
[そいつ(彼)には、できない]

ありとー、ならんしが play
[あいつ(彼)とは、合わない]

くったー、わじわじー・すん
[こいつら、イライラする]

なまー、うったーとー・あしどーん play
[いま、そいつらと遊んでいるよ]
あしぶん=遊ぶ

あったー・や、ふゆーなー・どー
[あいつらは、怠け者だよ]
ふゆーなー=怠け者

くれー、おっかーん・かい、にちょん・てー play
[これは(この子は)、お母さんに似ているねー]
にーん=似る

うれー、いふーなちゅ・やっさー play
[それは(そいつは)、変な人だよ]
いふーなちゅ=変な人

あれー、でぃきやー・やさ
[あれは(彼は)、優秀ですよ]
でぃきやー=優秀、秀才

◇うちなーぐち・沖縄方言・手動連続再生

うちなーぐち・ウチナーグチ・沖縄方言・手動連続再生

◇メモ

へちま(ナーベーラー)“うちなーぐち”(沖縄方言)知らない人が、「くり/うり/あり」と聞くと、
・食べる栗(くり)
・植物の瓜(うり)
・虫の蟻(あり)
を思い浮かべるでしょうね。

ここで、ウリ科(瓜科)の豆知識を~
ウリ科は、ほとんどが巻きひげをもつつる性の草本で、多くは熱帯に分布しています。キュウリ、スイカ、カボチャ、ヒョウタン、ヘチマ、トウガン、テッポウウリ、ユウガオ、ニガウリ、メロンなどになります。
沖縄では、にがうりゴーヤー)、へちまナーベーラー)が夏の野菜となります。

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