空腹どぅ、美味ん – 沖縄の心(しまぬくくる) 「うちなーぐち・ウチナーグチ・島言葉・沖縄方言」の紹介


やーさ・どぅ、まーさん

空腹どぅ、美味ん(やーさどぅ、まーさん)

[空腹こそ美味しさ]

空腹どぅ、美味ん(やーさどぅ、まーさん)「やーさ」は空腹・ひもじさ・飢え、「やーさん」は腹がすいていることをいい、「まーさん」はうまい、おいしいという意味なので、“空腹のときは、何でもおいしい”というという“くがに・くとぅば”(黄金言葉)になります。
お腹のすいたときは何でもおいしく、ひもじい時にまずいものはないと、何でもおいしく食べられるということです。

ただ、現在は飽食の時代・・・。スーパーに行けばいろんな食べ物がありますし、コンビニは24時間いつでも開いています。電子レンジでチンするだけの食品に、3分できあがるラーメン、いつでも食べられる今の時代、空腹を知らないかわり、食事の本当のうまさを知らないし、“食”のありがたさも忘れているのかもしれませんねぇ。

◇類義語・ことわざ・言い回し

空腹は最高のソース (西洋のことわざ)

空き腹(すきばら)にまずい物なし

飢えては食を択ばず

飢えは最高の料理人なり (ドイツ)

空腹は世界中で最上の調味料である  (セルバンテス)

最高の調味料は空腹と渇き  (キケロ)

◇メモ

サーチュイン遺伝子=空腹時にスイッチお腹がすくと、「ぐー、きゅる~」とお腹の音が気になるますが、空腹になると、満腹状態よりも成長ホルモンが多く分泌されるようです。間食ばかりとり、空腹状態がないと、それだけ成長ホルモンの分泌が損なわれてします。

また、“サーチュイン遺伝子”と呼ばれる生命遺伝子は、空腹時にスイッチが入るという特徴があり、細胞中のミトコンドリアが活性化し、エネルギー効率が高まり、結果、生物の寿命が延びるそうです。

まずは満腹になるまで食べずに、腹“七”分目くらいでやめましょう。