童、習しむん – 沖縄の心(しまぬくくる) 「うちなーぐち・ウチナーグチ・島言葉・沖縄方言」の紹介


わらべー、ならーしむん

童、習しむん(わらべー、ならーしむん)=子供は習わせもの

[子供は習わせもの]

わらべー、ならーしむん子供は教育しだい、育て方しだいであるという“くがに・くとぅば”(黄金言葉)です。
幼い子供は人から教わったことを素直に教わったとおりに行動していきます。だから子供が将来どういう人間になるかは、親や周囲の大人の教育によって決まってくるということですから、教育の大切さを説いているわけです。
ことわざ「氏より育ち」でも、子供の人格を作り、品性を植えつけているのは、血筋や家柄、社会的地位ではなく、親の育て方や家族関係などであるということを説いています。

“うちなーぐち”では、「教える」に直接対応する言葉なく、「ならーすん」[習う]といいます。
昔の“おじぃたー、おばぁたー”は、孫の悪い行動をみると、父親・母親によく言っていました。
ゆー、ならーしよー
[よく教えなさいよ]
と。

子供の教育というのは、何を勉強するかという勉強内容や知識そのものよりも、どのように楽しくおもしろく興味を持って周囲から学び続けられるかという、「何からでも学ぶ習慣」を身につけ、子供自ら「学ぶ」という意識をもてるようにすることが一番ですね!

◇類義語・ことわざ・言い回し

「氏より育ち」

「生まれつきより育ちが第一」

「性相近く習い相遠し」 (せい・あいちかく・ならい・あいとおし) by 論語

「才能はひとりでに培(つちか)われ、性格は世の荒波にもまれてつくられる」 by ゲーテ

◇メモ

生徒の心に火をつける平凡な教師は、言って聞かせる。
良い教師は、分かるように説明する。
優れた教師は、自らやってみせる。
そして、最高の教師は、生徒の心に火をつける。
-ウィリアム・ウォード(教育学者)-

「自らがやろう、やりたい」と思う気持ちに勝るものはない!
その気持ちをもつことができれば、自然と「行動」は変わっていきます
教師も、親も、大人が、子供にしてやれることをしていきたいものです。