家習る 外習 – 沖縄の心(しまぬくくる) 「うちなーぐち・ウチナーグチ・島言葉・沖縄方言」の紹介

 

やーなれーる・ふかなれー

うちなーぐち・ウチナーグチ・沖縄方言・黄金言葉

[家での習いが外での習い]

やーなれーる・ふかなれーやー=家
やーなれー=家でのしつけ(躾)
ふか=外
家庭での行いや習慣は、外に出たときに表れるという意味です。家できちんと躾けられた人は、外に出ても礼儀正しく良い行動がとれますし、家でだらしない人が外で猫をかぶっても、必ずボロが出てしまうものです。礼儀作法は、家庭で躾けられるべき事であり、よそで恥をかかないためにも、親はしっかり子供を躾け、子供は親の忠告を聞いて日頃からよい習慣を身につけなければならない。家庭教育の大切さを説く“くがに・くとぅば”(黄金言葉)です。

家庭教育=躾「家庭生活の中で身に付けていないことは、社会生活の中で出来るものではない」ということですから、
・「おはようございます」「いただきます」などの日常挨拶の習慣
・ぬいだ履物は綺麗に並べる
・公共の場で騒がない、ドタバタ走らない
・散らかしたら、片付ける
・ある程度の我慢ができる
・お箸の使い方、食事のマナー
などが、できていない時には、「やーなれーる・ふかなれー・やんどー」と注意して伝えていきたいですね。

昔の“おじぃたー、おばぁたー”は、子供の躾がしっかりされていないと、よく言っていたもんです。

わらびんちゃー・や、ちゃーる・しちき・がた・そーが
[子供達には、どんな躾方をしているか?]
しちき=躾、しつけ

どぅく・じまま・しみーねー、ふりむん・なすんどー
[あんまりわがままさせたら、馬鹿者になるよ]
じまま=わがまま

そして、きちんとできていれば、ちゃんと親も誉めていました。

いったーぬ・わらばーたー・や、ゆー・ならーちぇー・さー、あいさつん・じょーじ
[あなた達の子ども達は、よく教えられている、挨拶も上手!]

「子供は親の鏡」だから、家庭教育は子供が小さいときにしっかりしていきたものです。
しつけは「躾」という文字の通り、身を美しくする行いであり、それは相手を思いやる温かい心の表れとなっていきます。小さな習慣やクセから、何かに対する想いや考え方まで、「いつもの習慣」って、ふとしたときに出やすいものですね。
自分自身も、気をつけていきます。